救急車で運ばれた病院で検査を受け、
兄は脳出血、それもかなりの量の出血があり脳を圧迫しているとのことで
開頭して血を取り除く緊急手術を受けることになりました。
ただ、倒れてから時間が経ってしまっているので脱水症状もあり
すぐに手術をするのはかえって危険とのこと。
十分な点滴をして体の準備ができ次第、手術に入るとの説明を受けました。
朝発見されて運ばれ、手術は午後。
付き添い1人は病院にいてほしいとのことで、
一緒に来た母には病院にいてもらい
一度帰宅して父の食事の準備や、夜まで病院にいるための荷物を整え戻りました。
手術開始は夕方。
終了して顔を見て、タクシーで家に帰り着いたのは日が変わる直前という
長い1日でした。
病院受付と手術の手続き
病院に搬送されたら、同行者は受付をします。
診察後に手術が決まった場合は手術内容の説明を受け、手術同意のサインをします。
受付書類
問診票に、分かる範囲で書いてください。
現在の疾患、アレルギーや服用中の薬が分かればより安心です。
- 患者の住所・氏名
- 生年月日
- 病歴
- アレルギー
- 服用中の薬 など
同時に、健康保険証、あればお薬手帳を提出します。
健康保険証がなくて自費診療になってしまった場合は、いったん全額を支払い、後から健康保険組合に連絡して、領収書を添えて払い戻しを申請することになります。
2021年3月より、マイナンバーカードが健康保険証の代わりとして使えるようになりました。
まだ対応医療機関は少ないようですが、順次対応されるもようです。(2021/04現在)
手術同意書
医師から症状と手術内容の説明を受けたことの確認と手術同意のサインをします。
手術の必要性と危険性を理解しましたというサインです。
説明を聞いて恐怖を感じてしまうかもしれませんが、万が一の場合の説明は必ずしないといけない決まりになっています。
サインしないと医師も治療に入れませんので疑問があれば確認し、納得したらサインをしてください。
手術中の過ごし方
どこで待つか
手術患者の家族はそれ用の待機室など病院側で指定された場所で待機します。
医師や看護師からの連絡はそこに入りますので、食事や買い物は順番に出かけてください。
1人の場合は、看護師さんに知らせてから離れると安心です。
(お手洗いに行くぐらいなら問題ありません)
待機室には他の家族がいることもあります。
譲り合って利用しましょう。
手術の待機中にあるとよいもの
- 暇つぶしの本やゲーム、スマホ・充電器
- 食べ物(夜間)
- 防寒具
救急車の記事にも書きましたが、手術時間が長くなる場合があります。
本やゲーム、スマホなどは、暇つぶしと気を紛らわせるためにおすすめです。
夜間に売店が閉まってしまう病院の場合は、軽くお腹に入れるものも早めに調達しておくこともおすすめします。
飲み物は自動販売機で買えます。
寒い季節やクーラーに弱い方は、念のため羽織るものもあるとよいです。
風邪などひかないようにご注意ください。
たまには体を動かす
長時間ソファに座りっぱなしで待つことになりますので、エコノミークラス症候群にならないよう、たまには立って動きましょう。
また、水分補給も忘れずに。
手術後の流れ
手術後は医師から説明があります。
どういう処置をして現在どういう状態か、今後どういう方針で治療をするか、などです。
また可能なら患者に面会することができます。
まだ眠っている状態のこともあるかもしれませんし、もし目覚めていても非常に疲れた状態です。声をかけて安心させたら早めに切り上げましょう。
帰宅
完全看護の病院なら家族は家へ戻ることになります。
気をつけて帰りましょう
帰りが深夜になる場合もありますので自家用車でない方はタクシー代も忘れずに。
大切な方の緊急時で、肉体的にも精神的にもかなり消耗しています。
無理せずに安全にお帰りくださいね。
翌日に備える
家に帰ったら、意識してゆっくり過ごしてください。
気が張っていて忘れがちですが、
付き添い家族にもかなりの負担がかかっています。
自分たちの体を労ることも大切です。
心配は尽きませんが、
患者は今、一番安全なところで見守られていると考え
十分に休み、明日以降に備えましょう。
お疲れさまでした。おやすみなさい。