03入院手続き

手術は成功しましたが後遺症が残る可能性が高いとのこと。
長い入院になりそうです。

病室は、容態が落ち着いたらすぐに大部屋に移すことにしてもらい、手術後は勧められるまま個室へ入りました。

手術直後と翌日は特別に顔を見る事ができましたが、時期が時期なので面会は基本的に禁止。荷物を届けにいっても、手続きに行っても、病室まで入ることはできません。

本人は電話もメールもできない状態ですし、連絡がないことは無事であること、とあきらめるしかありませんでした。

入院手続き

救急車で運ばれ緊急手術の場合は、手術の同意書類と一緒に問診票・入院に関する書類にもサインします。

緊急でない入院の場合は、事前の診察で入院に関する説明があるかと思います。
病院によって違うルールもありますので、よく確認しましょう。

問診票・入院に関する書類
何を書くか
  • 患者の住所・氏名
  • 生年月日
  • 病歴
  • アレルギー
  • 服用中の薬 
  • 身元引受人
  • 緊急連絡先 など

健康保険証やお薬手帳も一緒に提出してください。
服用している薬がある場合も一緒に持っていくと安心です。

差額ベッド代

入院は大部屋だと基本の入院料金のみですみますが、2人部屋や個室を希望する場合には差額ベッド代がかかります。

負担は大きくなりますが、差額ベッドの病室は空いている事も多いので、静かな環境を希望する場合は希望してください。

差額ベッド代は払わなくていい場合もある

本来なら差額ベッド代は患者が希望する場合にのみ請求できるものであり、病院の都合で請求してはいけないものです。

請求してはいけないのは次の場合:

  1. 同意書よる同意(サイン)をしていない時、サインはしても説明が不十分だった場合
  2. 患者の治療上の必要により差額ベッド室に入院させる場合
    病状が重く安静が必要な術後患者はこれに当たります
  3. 病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合
    大部屋があいていない場合がこれに当たります

ですが今までの家族の入院時には、その説明もなく「術後静かな方がいいから」「大部屋が空いていないから」とだけ告げられ差額支払いの同意書へのサインを求められることがほとんどでした。

患者の立場からすると、多少おかしいと思っても「断って入院できなくなったらどうしよう」「関係を悪くしたくない」とそのまま支払ってしまうケースも多いのではないでしょうか。

せめて病院側からのしっかりした説明を義務付けていただきたいものです。

入院時の持ち物と病院のサービス

入院時の持ち物

入院時に必要なものは患者の症状や入院の状態によって異なりますので、
入院時や事前の診察時の説明を聞いて必要なものを揃えてください。

わりと元気な状態での持ち物(例)
  • パジャマ
  • 下着
  • ティッシュ
  • コップ、箸
  • 洗面道具一式(歯ブラシ、歯磨き粉、ひげそり、洗顔、化粧水など)
  • 入浴道具一式(シャンプー類、ボディソープ、バスタオルなど)
  • 静かに遊べる暇つぶし(本、ゲーム、音楽プレイヤー、イヤフォンなど)
  • ふりかけ(胃腸の病気などでは怒られることも)
  • スマホ、充電コード
  • 小銭など
あまり動けない状態の持ち物(例)
  • パジャマ(前びらき)
  • 吸飲み
  • 洗面道具一式(歯ブラシ、歯磨き粉、ひげそり、洗顔、化粧水など)
  • 入浴道具一式(シャンプー類、ボディソープ、バスタオルなど)
  • フェイスタオル
  • おむつおしりふき など
着替えと入浴の頻度

症状にもよりますが、着替えは毎日、入浴は週2ぐらいが基準かと思われます。
自宅で洗濯をする場合は、入浴直後のタイミングで交換に行くとよいでしょう。

アメニティサービス

着替えのやタオル、おむつ類は、有料のアメニティサービスを利用することもできます。

洗濯物を届けたりおむつ類を補充するのが大変な場合、汚れ物が多くなる場合、また1人暮らしの方が入院される場合などは、利用されると良いでしょう。

必要なくなった時にはすぐに外せます。
また「着替えとタオル」「着替えとタオル+おむつ」など選択できる所もありますが、内容は病院によって異なりますのでご確認ください。

健康保険や地域の助成

入院が長引くと大変な金額になってきます。
個人加入の入院保険もありますが、通常は退院後の請求となります。

行政による補助も忘れずに活用しましょう。

高額医療制度

健康保険には『高額な治療費がかかっても限度額以上は払わなくて済む』というとてもありがたい制度があります。

病院への支払い後に請求することもできますが、先に申請しておけば支払い時に一定額ですむ「限度額適用認定証」というものもありますので、時間があれば先に申請しておくとよいでしょう。

ただし一定額は月ごとの料金となりますので、月をまたいで入院する際にはご注意ください。

また、差額ベッド代に関しては適用されません。

詳細は追って記事にします。

2010年3月より始まった制度により、
マイナンバーカードを健康保険証として使える病院であれば、
役所での申請も要らなくなりました。
 

こちらも別の記事にまとめる予定です。

紙おむつの支給

市や区によっては、長期入院・自宅療養時におむつの助成があります。
内容はお住まいの地域によって違いますので、調べてみてください。